そろそろ容赦なく襲ってくる“誘惑”とさよならしたい
そろそろ容赦なく襲ってくる“誘惑”とさよならしたい
在宅ワークでは“誘惑”がひたすら足を引っ張ってくる
仕事中の“誘惑”には、これまで幾多と苦しめられてきた。
『もう無理だ』と負けてしまったことは何度もあるけれど、同じ分だけ耐えてもきたはずだ。
このような経験を重ねてきているからこそ誘惑に勝つことなど余裕だと思っていたし、
慣れたものだと決めてかかっていた。すでに耐性くらいは、付いているものだと思っていた。
ところがどっこい在宅ワーク中に襲ってくる“誘惑”は、これまでの“誘惑”とはひと味違った。
勝てないどころか、全く対等に戦えない。最初から負けを認めてしまっているのような感じだった。
いつだって人生は、何が起きるか分からない。
分かった気になっていても、いざ蓋を開けてみれば、何一つ分かっていなかったなんてことはざらにある。
要するに、在宅ワーク中に襲いかかってくる誘惑は、これまでのノウハウが全く活かせなかったのだ。
何も効果がない。手の打ちようがない。完全にお手上げ状態だった。
それらの“弱さ”のトリガーになっているのは恐らく、周りに誰もいない環境だった。
もひとつおまけに、誘惑を叶えられそうな状況に常にあるということに違いない。ファイナルアンサーしても良い。
突然襲われた時は、こっちが大人になって仕方なく負けてあげるしか逃れられる方法はなかった。
もう、半分諦めだった。
このような状況下で、今も戦い続けている在宅ワーカーさんはきっと山ほどいると思う。
もしも今、私と同じように『誘惑に勝つ方法』を探し続けている人がいるのならば、少しだけこの記事で足を止めてほしい。
せっかくだから“楽な方法”を見つけ出してほしい。
「勝てない・・・」と自分を責めた時に、気が付いた
誰かが近くにいるからグッと堪えられていたはずの“眠たさ”も、終わってから食べようと思えていた甘いものの誘惑も、突然スマホが震えた時、気を抜いている時に視野に入ってくる誘惑に勝つ方法も、
どれも在宅ワークでは通用しなかった。
負けてしまったら、限界まで反省する。それの繰り返しだった。
これではメンタルが持つわけない。
在宅ワーカー誰もが通る道なのかもしれないけれど、その最中は“自分だけが苦しい”のだと錯覚してしまう。
これこそが落とし穴だ。恐ろしいったらありゃしない。
自分を責め始めると、どんどんだめな方向へ突き進んでいく。
「どうしてできないのだろう」「勝てないのは、自分が弱いからなのか」
息ができなくなってからやっと気が付くのは、このままでは何も変わらないという真実だけだった。
変わろうとしていない訳ではない。サボっている訳でもない。
“負”の誘因となっていたのは「ダメだ」と封じ込めてしまっていたところにあった。
抑え込むだけでは、すぐにまた現れる。当然のことだった。
次善の策を取らなければ、何も解決しない。
そして私は、あるひとつの方法を思いついた。
“誘惑”が襲いかかってきたのなら、その“誘惑”に対して「いつ叶えてあげるか」を約束したらいいのでは?と。
例えば、「甘いものが食べたい!」という誘惑が襲いかかってきたとすれば、「分かった。食べた後にちゃんと仕事をするのなら良し」としてしまう。
この場合は、我慢するのではなく、すぐさま実行に起こしてあげる。
別のパターンとしては、突然眠気が襲いかかってきた場合。
そんな時は「この作業が終わってから少しだけ仮眠を取るから、それまでは頑張ってくれ」と、先延ばしにする。
このように自分自身と約束をすることで“苦しみを少しでも緩和することができるかもという可能性を信じてみたくなったのである。
それからは、容赦なく襲いかかってくる“誘惑”には「後で叶えてあげるから、待ってね」と接することに徹底してみた。
そうすることで「“誘惑”に負けた…」と辛くなる瞬間は消滅した。
正確には、“誘惑”を“誘惑”だと思わなくなっていた。
頑張っているから現れる感情、つまり“当然のこと”だと認識することで、すべて余すことなく叶えてあげるべきだと思うようになっていた。
それによって、仕事パフォーマンスは向上したし、柔軟な発想ができるようになった。
正直、メリットばかりだった。
つまり、“誘惑”とさよならをするのではなく歓迎することで苦しみから解放することができていたのだ。
それにまた、視点を変えて物事を見ることの大切さを学べたのであった。
在宅ワークは、気付きの連続だ。
もしかすると私は今、とてつもなく貴重な経験をしている真っ最中なのかもしれない。
襲いかかる“誘惑”ランキングをつけてみた
無意味かもしれないが、私が苦しんだ“誘惑ランキング”を付けてみよう。
【在宅ワーク誘惑ランキング】
- スマホ
- 眠気
- ゲーム
- 外に出たい欲
- おやつ・甘いもの
堂々の1位は【スマホ】で文句ないだろう。
多くの在宅ワーカーが頭を抱えている問題でもあると思う。
それもそのはず、
スマホは無意識に手にとってしまっていて、無情に時間は過ぎてしまう。
意識なく吸い寄せられ、意識なく失っているものの代表。一切自覚がないところが憎しい。
であっても、絶対に押さえ込んではいけない。
「これが終わってから見よう」で、メリハリをつければいい。それでいいのだ。
眠気も、ゲームも、おやつも全部同じだ。
すべて与えてあげればいい。
ただしそれは、タイミングをしっかりと定めることを前提条件として。
誘惑は抑え込むのでは無く、保留にすることだった
「誘惑に負けるな」「誘惑を遮断する」「誘惑を無視する」
これはすべて不可能だった。
生きていれば、どの瞬間にも誘惑は襲いかかってくるものだ。
在宅ワークとなれば、その倍“誘惑”に負ける瞬間が増えるだろう
でも、それは自分が欲望を我慢できなくなったのではない。
欲望を満たすことができる環境になったからだということをまずは受け止めるべきなのだ。
自分を責めているだけでは、何も生まれない。
大切なのは“欲望”とどう付き合っていくかを考えること。
「したらだめだ」が首を締めていたと気が付いた時、一気に視界が明るくなった気がした。
諦めなくて良かった。誘惑を拒絶してこなくて良かったと強く思った。
もっと楽に働きたいと思うことが、“答え”にたどり着けることがある。
どんな苦しみや痛みにも、必ず抜け道があることを忘れないでいたい。