1DAY講座やワークショップでスキルアップ&ネタ集め
1DAY講座やワークショップでスキルアップ&ネタ集め
在宅歴3年で、ライターや編集をしているaiaiです。
ライター業はアウトプットの連続ですが、実はインプットこそ大切だと思っています。在宅ワークの単調な毎日のなかでは、意識的にインプットの時間をもつことが大切。私なりの方法をご紹介します。
原稿に深みがなくなってきた…
以前から、ワーキングマザー向けのWEB媒体で原稿を書かせてもらっています。その編集長からある日、こんな指摘をされました。「最近、文章がちょっと単調かな。深みがなくなってきた気がする。ネタ出しもバリエーションを意識して」。
新人ライターのころ、当時の上司から「どこを噛んでもギュッと旨味のある文章を書きなさい」と指導され、それをめざしてきた私は、この言葉に大ショック。何がいけないんだろうかと悩みました。
冷静にそのころ自分が書いていた文章を読み返してみたところ、確かに体裁は整っているものの内容がうすい。主にネットで情報を収集していることもあり、断定口調ではなく「~のようです」「~という人もいます」という文末表現を多用しているのも目につきます。また、自分のなかに落とし込めていないまま書いているので、文章がサラサラと流れてしまい、何も心に残らない内容になっている…。
その媒体では、書きたい記事のネタ出しもするのですが、それもあまりよい提案ができていませんでした。どうしてもテーマが似通ってしまい、新鮮味がないのです。
おうち大好き人間の私。それでも外勤時代は、会社帰りに寄り道もしていましたが、在宅ワーカーになってからは、それもなくなりました。ほぼ家にいるため、インプットの量が激減。魅力的なアウトプットができなくなっていたのです。
これは困った!早く対策をとらないと死活問題になってしまう。そう考えた私は、さまざまな体験を通してインプットの量を増やすべく、ある方法をとることにしました。
まずは試しに「ポーセラーツ」に参加
それは地域の公民館などでよく開催されている講座に参加すること。それも、狙うのは1日だけで終わるものです。私が住んでいる地域は、公民館を使った活動が盛んなのですが、多いのはやはり5~6回開催される講座。それでも自治体の広報誌やホームページなどをくまなくチェックし、可能なものにはすべて応募することにしました。
意外にも1日講座は申し込みが多く、人気の講座は抽選から漏れることもしばしば。しかし、経験を積むためなので、興味のあるなしに関わらず応募していった結果、参加できる講座が増えていきました。
まず参加したのは「ポーセラーツ」。白磁器に転写シールなどを貼って、自分だけのオリジナル食器を作るものです。当日出掛けてみると、私と同じかもう少し若い年代の主婦の参加がほとんどで、なかなかの人気ぶり。同じテーブルになった人のなかには、学童の指導員さんもいて、子どもたちが今度挑戦するので、先に体験しに来たとのことでした。
実際に食器をデザインしていく工程も興味深いものでしたが、それにも増して、主婦の趣味としてポーセラーツが注目されていることや、子どもでも楽しめることなどを知れたことが大きな収穫でした。
広がっていく自分の世界に熱中
最初に経験したポーセラーツ講座が、予想以上に楽しかったことから、積極的に講座やワークショップに参加するようになった私。1日講座のよいところは、その分野のエッセンスをギュギュッと凝縮して体験できるところです。本来、1日講座の役割のひとつとしては、興味をもった人を本講座に誘導して、基礎からじっくり取り組んでもらうということがあるのでしょう。しかし、私のように、さまざまな分野を広く浅く体験して見識を広めたいという要望にもピッタリなものでした。そしてもちろん、実際に自分の手を動かして体験するので、できることが増え、人としてのスキルが上がったのもポイントです。
ポーセラーツ以降、私が体験したものを列挙してみましょう。手元にある資料を見るだけでも、写経、薬膳料理、子どものヘアカット、地域の植物観察、カリグラフィー、魚の下ろし方、資金計画、写真術、太極拳、山歩き、アフタヌーンティの楽しみ方、手話、話し方、占い…。まだまだあると思います。
もちろん、どれもこれも楽しい!というわけにはいきません。やっている途中で眠くなってきたり、高齢男性ばかりのなかで、ひとりだけ浮いてしまったりということもありました。しかし、未知の世界を体験するのは、やはり興味深い!イマイチかなと思ったときには、自分のなかで取材だと割り切ることもできますしね。
それに、体験を重ねるたびに、自分の中にひとつずつ引き出しが増えていく感覚が、何よりも新鮮でうれしく、私はどんどん夢中になっていきました。
ネタ出しのバリエーションが増えてきた
1日講座やワークショップへの参加を始めてから、仕事面で好影響があったとすれば、何と言ってもネタ出しのバリエーションが増えたことでしょう。さまざまな世界を覗き見たことから、「こんな企画どうかな?」「こういう切り口で書いてみたいな」とどんどん思い浮かんでくるのです。
これまでは、基本家の中で過ごし、ネットやテレビなどから情報を集めて企画を考えていたので、どうしてもテーマや切り口が偏ってしまっていたと思います。しかし、積極的に講座に参加し、ほかの参加者や講師の先生と言葉を交わしたり、未知の世界に触れたりすることで、これまでよりは物事を多角的に見られるようになったのかもしれません。
ネタの採用率が格段に上がったことから、冒頭に書いた編集長からのダメ出しのうち、ネタのバリエーションに関する指摘はクリアできたのでしょう。もうひとつ、文章が単調。深みがなくなったという点についてはどうなのか、自分ではよくわかりません。しかし、その後指摘が入らず、しかも仕事を切られていない状況から判断すると、きっとクリアできたのではないかと思います。とても厳しい方なので。
コロナ明け、次は何をしようかな
1日講座参加にハマっていた私ですが、ここ最近はまったく参加できていません。理由はコロナ感染拡大防止のため、公民館の使用や講座の開催が見送られているからです。いつの日か、コロナが下火になり、また平和な日常が戻ってきたならば、次は何に参加しようかな。楽しみに待ちたいと思っています。