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人気の在宅ワーク「校正」を副業にしてみた結果

    
「校正」という作業
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人気の在宅ワーク「校正」を副業にしてみた結果

人気の在宅ワーク「校正」を副業にしてみた結果

在宅歴3年で、ライターや編集をしているaiaiです。
現在、いくつかの媒体でライティングや編集全般の仕事をさせていただいていますが、時々お付き合いのある編集者から、校正のみ依頼されることがあります。

ほかの人が書いた原稿を見るのは勉強になる!

私に校正を依頼してくれる方は、紙媒体とWEB媒体、どちらも担当している編集者。そのため、さまざまな原稿が回ってきます。
彼女によると、最近はライターを副業にする人が増え、各分野に精通した書き手から、面白い内容の原稿が上がってくることも多いのだとか。
一方で、内容的にはぜひ掲載したいのに、そのままでは難しい。手直しをして、掲載レベルに引き上げたいというものも増えているそう。
そこで、読みやすくなるように文章チェックをして、修正指示を出してほしいと、私にご依頼くださったようです。

実際に届く原稿を見ると、内容が多岐にわたっていて興味深く、何時間でも見ていられます。
内容に関しては、各分野の専門の方が確認されるので、私はあくまでも文章チェックのみ。そのため、初見のときにはあくまでも読者として目を通し、内容を楽しむようにしています。

読んでいると、PREP法とか起承転結とか、そういった文章術ではないところで、書き手のクセのようなものが見えてきます。
構成や展開の仕方、言葉の選び方、表現方法。良し悪しや伝わりやすさを吟味するというよりは、「こういう展開で書くのか」こういうワードを使うのか」と、自分以外のライターさんの視点に触れることができ、とても刺激的です。

あくまでも校正は副業ですが、私にとっては貴重な勉強の場であるうえに、少しでも多くの文章に触れていられる機会となるので、とても楽しく取り組んでいます。
一方で、自分もライター業をしているが故の苦労も、もちろんあるわけですが…。

文章がつながっていないと感じるのは私だけ…?

私が依頼されている内容は、誤字・脱字、文法的な誤り、日本語的な正しさ、読みやすさ・わかりやすさのチェック。
これらのうち、誤字・脱字や文法的な誤りについては、ほとんど悩む余地はありませんよね。正しいのかそうでないかだけの判断なので。たまに、同音異義語で「これはどちらの意味で使っているのだろう…?」というものに行き当たることもありますが、まぁ例外的なものだと思います。

一方、迷うのが「日本語的な正しさ」。というのも、言語は変化するものであり、以前は誤用とされていた用法が、いつの間にか許容され、新聞などでも使われていたりするからです。
また、それとは逆のことも。文化庁が行う「国語に関する世論調査」の調査結果が公表され、報道されることがありますね。そんなとき、自分が普段使っている慣用句や熟語の意味が、実は本来のものとは違っていた…という経験はないでしょうか。
たとえば、私は「浮足立つ」の意味を喜びや期待でうきうき、そわそわしている様子だと思っていたのですが、本来は「恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている」という意味なのだそうです。

こういうことがあると、やはり慎重になってしまい、時間を掛けて調べ尽くすことになります。自分は違和感があっても、実はこちらが違っているかもしれないわけですから。

そして、この章の冒頭に書いたチェック項目のうち、最も悩むのは「読みやすさ・わかりやすさ」です。ライターにとって、自分が書くうえで、心地よいリズムや文章構成があると思います。私にもあります。そのため、そこからあまりにもかけ離れていると、リズムが崩れて読みにくく、意味もわかりにくく感じてしまうのです。

とは言っても、自分と違う書き方だからと言って、修正指示を入れるわけにはいきません。読みにくい、わかりにくいと感じるのは自分の主観だけかもしれないのだから。そのため「意味がわからない」とか「文章がつながっていない」と思ったときには、一旦寝かせるようにしています。時間がたってから読み返し、「やっぱりわかりにくい」となって初めて、修正指示を入れるのです。

朱を入れて良いのか悩み過ぎて夜が明ける

以前、医療分野の原稿チェックをしたことがありました。誤字・脱字、文法ミスはなく、日本語的な誤りもなさそう…。だけど何度読んでも文章が頭に入ってこず、意味を追うことができないのです。

医療に関する原稿なので、内容の難しさはもちろんあります。さらに、私には理系の知識が皆無なので、読解力の問題もあるのでしょう。それにしても…。目が文字面を滑るばかり。ここまで中身が入ってこないのも珍しい。

しばらくその原稿を寝かせておき、まずは抱えていた本業のライティング原稿をいくつか仕上げることにしました。書いている間も、頭の片隅にはさっきまで見ていた医療分野の原稿が引っ掛かっています。「何が読みにくい原因なの…?」
無事に自分の原稿を納品できたので、再び校正に取り掛かることに。何度も読み返していたところ、読みにくさの原因が見えてきました。

その原稿は、1文1文が難解なうえに、接続詞がまったくなかったのです。だからそれぞれの文章のつながりが悪く、全体として意味がよく分からないことになっていました。

ところが、具体的な修正指示を入れようと、もう一度読み返しても、難し過ぎてそこに入れる接続詞が順接なのか逆説なのか、判断がつかないのです。あるいはそこに接続詞を入れるべきかどうかも。

一晩かけて朱入れを終え、次の工程である内容チェック担当者に、内容的に接続詞が適切かどうか、ご判断いただくよう依頼して、ようやく終。あとで計算してみると、本業であるライティング1本に掛ける時間より、ずっと長い時間が掛かっていたのでした。

それでもやっぱり校正は楽しい

その後、内容チェック担当の方に、私の朱入れで問題なかったことを確認し、ひと安心。何でも、今回の原稿は元原稿からのリライトだったそうです。担当されたライターさんも、意味がよくわからないままリライトしていたため、接続詞の入れようがなかったのかもしれませんね。

このように思わぬ苦労もありますが、ほかのライターさんの原稿をしっかり読める校正業務は楽しい!

今後も副業として、細く長く続けていきたいと思っています。

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