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手内職はお手軽な副業?いえ、かなり手強い在宅ワークです。

    
実際はかなり手強い内職の世界
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手内職はお手軽な副業?いえ、かなり手強い在宅ワークです。

手内職はお手軽な副業?いえ、かなり手強い在宅ワークです。

在宅歴3年で、ライターや編集をしているaiaiです。
昔から「主婦のお小遣い稼ぎ」のようなイメージのある手内職。最近は手軽な副業としても注目されているようです。私も以前、空いた時間でちょこちょこ稼げると期待して手を出し…結果、散々な目に遭ったことがあります。

今回は、私が経験したナメてはいけない手内職の世界について、ご紹介します。

空き時間を生かして手内職に挑戦

以前、まだ外勤と在宅、3:7くらいの割合でライターをしていたころのこと。いずれは完全在宅をめざしていた私は、どうやって外勤時代と同レベルの収入を確保していこうか、日々考えていました。
外勤時代のクライアントから発注してもらうことは可能ですが、在籍していた会社との関係を考えると、根こそぎというわけにもいきません。どうしても新規開拓が必要。でも、すぐには収入に結びつかないかもしれない…と、葛藤する日々。

そんなとき、実家のご近所さんから「内職してみない?」と声を掛けてもらったのです。それは、ある通販会社のDMを袋に詰めるという内職でした。

内職というと、物作りのイメージがあった私。手先が絶望的に不器用な自分にはムリだと思っていたのですが、DMを袋に入れるだけならできそうです。
しかも、通販をよく利用するので、興味をもって取り組めるのではないか。それより何より、封入作業なら頭を使わないので、ライター業の合間に気分転換としてできる。これまでボーっとテレビを見ていた時間を使って作業し、お金をもらえるなんて…!

完全在宅ライターに移行するのを目前に、とりあえずの収入源のひとつとして、その内職を引き受けることにしました。

マズイ…!どちらも納期に間に合わない

私が取り組むことにしたDM封入作業は、1回につき2000通ほど仕上げるもの。配達担当のスタッフが、それを1~2日おきに届けてくれます。都合の悪い日があれば、事前に申し出ておけば届かないのですが、基本は受けるスタンス。断るのは何回までと決まっていました。

DMといってもいろいろ種類があり、始めの数回は、薄いチラシと小さな商品サンプルを台紙からはがしてビニールの袋に入れるという作業でした。ゴミが入らないように、また、紙で指を切ったりして血液が付かないようにという点には神経を使いますが、作業としてはまったく難しくない。むしろ楽しんでできるものでした。

ライター業としては、そのころは週の締め切り原稿が2本程度。内職をしながら構成を考えていたので、パソコンに向かったらすぐに執筆を開始し、以前よりも短時間で仕上げられた感覚がありました。ライター業と内職とのバランスが、考えていたよりもうまく取れ、私は「いい方法を見つけたな~」と上機嫌でした。

内職に慣れ、1回の量が増えてからは、少しキツくなってきました。複数の原稿の締め切りと重なるときには、睡眠時間を削ることもあったものの、それほどライター業が忙しくなかったので、なんとか両立。むしろ、内職もまた貴重な収入源のひとつとして、積極的に取り組んでいました。

事件が起きたのは、内職を始めて半年ほどたったころ。
在宅ライター業を早く軌道にのせるため、WEB媒体のライター募集にせっせと応募していた私は、以前より抱える案件数が多くなっていました。
一方、内職の方では、すぐに辞める人が多いからか、始めてわずか半年の私でもベテラン扱い。難しい作業も回ってくるクラスに昇格です。

その週は、原稿締め切りが10本。しかも全く詳しくないDIYがテーマでした。構成を考えるのもひと苦労。しかも10種類とも切り口を変える必要があるため、調べものばかりしていました。
そこへ届いた内職グッズ。DIYについての調べものに飽きていた私は、とりあえず内職作業に取り掛かることにしました。作業しながらも、頭の中はDIYでいっぱい。つい気になってパソコンの前に戻ったり、また作業に取り掛かったり。そうなると集中できないので作業効率も悪いし、調べものも進まないという悪循環。時間ばかりが過ぎていきます。

内職の納期は2日後の午前11時。原稿の納期は3日後。マズイ。
一瞬、内職の方を誰かに手伝ってもらおうかとよぎるものの、それは契約違反になるし…。散々悩んだ結果、DIY原稿のリサーチを手伝ってもらうことに。実家の母と姉に、ホームセンターを何軒か回ってパンフレット類を収集してきてもらい、夫と子どもには図書館に走ってもらい、ライター仲間には参考になるホームページのURL一覧を送ってもらって…。それから3日間はほとんど寝ず、どちらも何とか仕上げたのでしょう。ほとんど記憶はありません。

スケジューリングの大切さを実感

内職とライター業、どちらも納期を落としそうになった経験から、スケジュールを立てて取り組む大切さを実感。内職をライター業の気分転換にという考えが、そもそも間違っていたことに気付きました。

内職の作業はとにかく量が多く、納期がタイト、指示通りにキチンと仕上げる正確性が求められます。そのため、本来は片手間にできるものではないんですよね。
大いに反省し、それ以降は午前中に内職、午後から夜は原稿作成というふうに、どちらの仕事も時間を決めて取り掛かるようになりました。

ふと思い出したのですが、昔、洗濯バサミ作りの内職で、月に10万円近く稼いでいる知り合いがいました。1個何銭の世界で10万円。その方は、朝の家事を終えると午前8時には内職部屋に入り、昼食と午後3時のお茶タイム以外は、夕食の準備を始めるまでずっと内職部屋で作業していました。内職というより、もはや職人のようです。その生活を約30年。ご主人が亡くなったあと、それまで内職で貯めたお金で、小さな一軒家を一括購入されたのです。
片手間ではなく、腰を据えて取り組めば、内職でもしっかり収入を得ることができるということでしょう。

「内職=空いた時間に」は間違いの元

最近、副業として手内職の人気が高まっているようです。内職であっても仕事である以上は、集中して取り組むことが必要。当時の私は、そこを甘く考えていたのでしょうね。

内職は引っ越しを機に辞めてしまいましたが、もしもう一度機会があったとしても、しっかり準備をしてスケジュールを組まない限りは、もう怖くて受けることができないと思います。

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