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在宅WEBライター事件簿<2.1画像で20パターン書き分け!>

    
無理難題をこなしたときの達成感
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在宅WEBライター事件簿<2.1画像で20パターン書き分け!>

在宅WEBライター事件簿<2.1画像で20パターン書き分け!>

在宅歴3年で、ライターや編集をしているaiaiです。
在宅ライター業をしていると、どう対応してよいかお手上げ状態になる案件に出合うことがあります。相談先はクライアント一択なのに、レスポンスがなく途方に暮れることも。今回はこれまで経験したなかでも、特に難度が高かった案件の顛末をご紹介します。

好みの仕事を受注してテンションUP

外勤から在宅ライターに転向して間もないころ。とにかく新規顧客を開拓するために、ひとまずクラウドソーシングサイトを利用することにしました。そこで見つけたのが、とある工務店のインスタグラム用コメント作成の仕事。その会社が手掛けた住宅の画像に150文字程度でコメントを付けていくというものです。若い社長が立ち上げた、まだ創業間もない会社で、今後はSNSをどんどん活用してPRしていきたいとのことでした。

以前、住宅情報誌の編集部におり、住宅関係分野が得意な私はさっそく応募し、無事に受注。内容的にそれほど時間は掛からないだろうし、そもそも住宅の画像を見るのは大好き。楽しく仕事ができそうだと、のん気に考えていました。このときまでは…。

当初の予定では、1週間に1回、10枚程度の画像分の原稿を送るということになっていました。月曜日に次の週の画像がきて、木曜日ころに納品という流れです。とりあえずは2ヵ月間、そのサイクルで様子を見て、その反響によって継続するか、終了するか、サイクルを変えるかを検討するとのこと。私は、何としても継続案件に持ち込みたいと張り切っていました。

仕事開始から間もなく漂い始めたキケンな香り

そして最初の月曜日。送られてきた画像を見ると、まさに私好みのおうち!外観とリビング、キッチン、寝室の画像が届いたのですが、木をふんだんに使ったナチュラルな雰囲気の住宅で、画像を見ているだけでも想像がふくらみます。「今回は画像が4種類しか用意できなかったので、それぞれ2パターンずつ原稿をください」とのことで、思っていた通りあっという間に書き上げることができました。

続いて2週目の月曜日。画像がくるのを待っていましたが、なかなか届かず、結局手元にきたのは水曜日になってからでした。しかも、中を開いてビックリ。先週納品したのとまったく同じ画像4点のみだったからです。メール本文に指示があり、先週と同様2パターンずつ納品すること。先週と内容を重複させないことなどが記されていました。おかしいな~と思いながらもすぐに対応。翌日には納品することができました。

そして翌週。届いたのはやはり同じ画像4点。いや、この画像ならもう送ってもらわなくても手元にあるんですけれども…。そして、メール本文には驚愕の指示が記されていたのです。

ひとつの画像で20パターンの原稿作成!?

「なかなか評判がいいので、当面この4点の画像のみでいきましょう!業務多忙で毎週やり取りするのは大変なので、まとめて納品してください。1画像につき20パターンずつで、重複なしです

え…。20パターンずつだと?すでに4パターン納品しているので、正確には1画像につき24パターンということです。

「いやいやいや。ほかに参考資料があるならまだしも、『画像でひとこと』で、24パターンはムリですよ!」とはまさか言えないので、オブラートに包んで「図面か何か資料はありませんか?ほかの角度から撮った写真でもいいのですが」と連絡を入れてみました。しかし、「特にありません」と一言返信があったのみ。いや、そんなわけはないと思うんですが…。その会社のホームページも見てみましたが、「施工事例」として紹介されているページには、私の手元にある画像4点と、私が書いたコメントが掲載されているのみ。仕方がないので書店で住宅情報誌を見たり、ネットで画像検索をしたりして、似た雰囲気の住宅を参考に書き始めました。しかしやはり、せいぜいあと3パターンずつくらいしか書けません。しかもその間、何度か連絡を入れてみても、返信自体途絶える始末。「あ~、もうお手上げ!」と途方に暮れた私は、ふとこれまで納品した原稿が気になり、その会社のインスタグラムを見てみることにしました。

途方に暮れてついに現場突入!

するとそこには、見慣れた画像とこれまで納品した原稿に加え、「完成披露見学会開催」の文字。開催日は翌日になっています。「これはもう、行くしかない!」記されている住所はかなり遠方で、県をいくつも超える場所にあります。でも、この機会を逃したらもう原稿が仕上がらず、納品できないかもしれない。追い詰められていた私は、「完成披露見学会にうかがいます」と1本メールを入れ、翌日、ライター友だちを誘って現場に突入することにしました。いきなり行くのはまずいかな~、怒らせたらどうしよう…。メールに返信がないまま出掛けたこともあり、気の小さい私は、道中ずっとドキドキ。「普通のお客さんとして行ったらいいじゃん」という友だちの楽天的な言葉に救われたのでした。

数時間掛けて現場に到着した私たち。ちょうどほかにお客さんがいなかったこともあり、クライアントである工務店の社長や施主さんご夫妻は、歓迎してくれました。家のすみずみまで見せてもらい、社長と施主さんそれぞれからたっぷりお話を聞くこともできて、もはや取材さながら。原稿を書くのに十分な情報を得ることができたのでした。

メールの返信が途絶えたこと、当初の予定と違う無茶な発注になったことなど、社長は随分謝ってくださいました。立ち上げたばかりの会社で、少数精鋭で業務に当たっているため、社長自身も多忙を極めていたようです。

その後無事に20パターン×4種類の原稿を書き上げ、納品することができました。

絶対納品するぞ!の気合いも大切

いきなり現場に突入するというやり方が正しかったのかどうか、今でもわかりません。クライアントによっては怒らせてしまう危険もあるでしょう。今の私なら、もっと上手に立ち回って、資料催促や納期交渉ができるのかもしれません。でも、今回ご紹介した案件の場合は、在宅ライターに転向して間もない私の「何とか納品しなきゃ」というがむしゃらさだけが一転突破の鍵だったような気もしています。

その工務店は順調に施工実績を増やし、今でもときどき仕事を発注してくれています。

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