時給を考えた在宅ワーク術はこれ
時給を考えた在宅ワーク術はこれ
在宅ワーク歴4年のWEBライター、Anshiです。私はこれまで成果報酬制の在宅ワークが中心でしたが、現在は時給制案件も受注しています。今回は、「時給制案件を上手にこなすには、どうすればいいか」をお伝えします。
時給の在宅ワークは時間管理が命
私が受注している時給制の在宅ワーク案件は、1か月あたりの稼働時間と1時間あたりの報酬が契約段階で決定します。1か月の稼働時間に大きな過不足があると契約上のトラブルになるため、誤差は数分以内(可能なら1分以内)に収めなければなりません。
また、月のどこかで集中的に稼働するのではなく、なるべく毎週コンスタントに稼働できることが大切。そのほうが、クライアントさんとのやりとりがスムーズになるからです。
いつ稼働するかがお互いに把握できることも重要です。私とクライアントさんとで毎月の稼働予定を共有し、原則としてその予定通りに稼働しています。
1か月の稼働時間を見直してみた
1か月分の稼働予定を作るときは、必ず他の案件にかける時間や休日、自分の体質(朝型・夜型・疲れやすさ等)を考慮しなければなりません。しかし、ちょうどいいバランスを見つけるのは、なかなか大変です。
自分にとって負担が少なく、契約上の稼働時間もしっかりこなせるようにするには、どうすればいいか? それには、自分の時間の使い方をあらためて見直す必要がありました。
そこで行ったのが、エクセルを使った1か月分の時間割作成です。日付・曜日・6時〜20時までのセルを設け、休日のセル背景を灰色に設定。1か月分の契約時間数を稼働可能日数で割り算して、1日あたりの平均稼働時間を算出し、それを目安として稼働日に稼働予定時間を記入していきました。
「この時間割を1か月間実践し、再調整して次の1か月を試す」という方法で見えてきたのが、以下のポイントです。
私にとっての稼働上のポイント
- 早朝の稼働は眠すぎて無理
- 午前中に稼働時間を入れないと契約時間を消化できない
- 昼寝をするほうが能率が上がる
- 5日連続で稼働すると能率が落ちる
- 週休2日は必要
これらのポイントを押さえて時間割を決めたところ、安定して稼働できるようになりました。
月100時間の稼働を達成した「時間割」と休日設定
自分なりの稼働ポイントを押さえることは、より現実的な時間割の作成・休日設定につながります。時給制案件が1件だった頃に試行錯誤したおかげで、2件目のご相談があった際も時間割をチェックし、「これなら稼働できそう」という見通しがすぐに立てられました。
無事に2件目の時給制案件をご契約いただき、合計稼働時間は月100時間を達成。時間割は、以下のようになりました。
時間割
<稼働日>月・火・木・金
- 9時〜12時:案件A
- 12時〜14時:昼食・仮眠
- 15時〜18時:案件B or 案件C
- 18時〜20時:夕食・家事
- 21時〜23時:納期が近い場合は案件C
<予備日>土
※必要に応じて稼働
- 9時〜12時:案件C or A(稼働不要の場合は勉強等)
- 12時〜:食事、勉強、調べ物等
<休日>水・日
※繁忙期は別案件での稼働あり
稼働時間を平日4日でこなし、体力的な余裕があったり納期が迫ったりしている場合は予備日にも稼働するのが基本スタイルです。
年間を通して見えた要注意月
ここで、3年ほど時給制案件を続けてきて感じた注意点を1つ。「休日が多い月は稼働がハードになる」ということです。具体的には、1月・2月・5月・12月。結構あります。
<要注意月の平日日数>2021年の場合
- 1月:18日(4日まで正月休み・11日が祝日)
- 2月:18日(11日・23日が祝日)
- 5月:18日(3日〜5日がGW)
- 12月:18日(25日から年末休暇)
休日が多いと、いわゆる「平日」が減ります。私の場合、月の契約時間は平日の日数には関係なく、あくまで「1か月xx時間」という契約。そのため、週4日稼働でまわしていると数時間ほど消化しきれない事態が発生しました。
また、カレンダー上の休日とは別に、1年の特定の時期だけ発生する定例案件Dも抱えています。1週間ほどの集中稼働が必要なため、案件Dが発生する期間は案件A〜Cはほとんどできません。これが発生する6月・10月も私にとっては要注意月です。
要注意月で大活躍するのが、前項にあげた「予備日」でした。私の場合は土曜日です。予備日を設定し活用することで、翌月への繰り越しを防ぎ、休日も最低週に1日はとれるようにしています。
まとめ
時給制の案件で在宅ワークをする場合、自分の体質や能率が上がりやすいパターンを把握するのが先決。自分が疲れにくいパターンを見つけたら、そのポイントを押さえつつ1か月分の時間割をエクセルなどで作っておくと迷いがありません。
ベストなパターンが見つかるまでは、地道に微調整を続けるのがコツです。
また、1月・2月・5月・12月は毎年休日が多い要注意月です。平日の日数が減るため、他の月より忙しくなります。要注意月の対策は、予備日を上手に使うこと。予備日は稼働時間調整や勉強、体力回復に使える自由な日で、半日だけでも稼働時間をつくることで、無理なスケジュール設定を防げます。
今回は時給制での在宅ワークについてお伝えしましたが、固定報酬制で月70時間以上の在宅ワークをしている方にも、こうした時間割や予備日の設定が有効かもしれません。