在宅ならではの悩みといえば、そう水道光熱費のアップです
在宅ワーカーならではの悩みといえば、そう水道光熱費のアップです
在宅歴3年で、ライターや編集をしているaiaiです。
家で仕事をするようになり、最も困ったこと。私の場合、それは水道光熱費がアップしたことでした。節約法を調べてあれこれ試した結果、行きついた結論とは。
外勤時と比べて5割増しになった水道光熱費
会社勤めをしていたころ、私はだいたい19時30分ごろに帰宅していました。子どもは、学校から帰ったあと私の実家で過ごしており、夫も22時ごろ帰宅。そのため、わが家は朝8時から19時30分まで、無人状態でした。
家族3人がほぼ寝に帰るだけのような状態だったので、当然上下水道代も光熱費もあまり掛かりません。結婚当初からそんな感じだったので、私たち夫婦のなかでは、水道光熱費はその程度と、イメージが固まっていました。
私が完全に在宅ワーカーになった3年前、突然跳ね上がった上下水道代。あまりの上がりっぷりに、水漏れを疑ったほどでした。追ってやってきた電気代、ガス代の明細…。すべてを計算すると、水道光熱費トータルで5割ほど高くなっていたのです。
原因は明白です。今まで10時間以上無人だった家に、ずっと人がいるようになったわけですから。照明やエアコン、パソコンを稼働させることで、電気代は大幅アップ。トイレを使う回数も当然増えるので、上下水道代も上がります。特に私の住む地域は下水道代が高いため、かなりの金額になってしまいました。
在宅ワーク1ヵ月目の水道光熱費に夫も驚愕し、「何とかならないの?」という話になったため、対策を考えることにしました。
家で過ごす時間を短くしてみた
たとえば、どこかの企業に勤めていて、在宅で仕事をしている状況なら、経費として光熱費をある程度負担してもらえるところもあるようですね。
また、企業に属していない在宅ワーカーでも、確定申告時に水道代や光熱費を経費として計上することもできます。それは認識していても、やはり日々出ていくお金はできるだけ抑えたい。
まずは、できるだけ家にいる時間を減らすようにしようということで、パソコンや資料を抱えて出掛け、カフェや図書館で仕事をしてみることにしました。しかし、どこで仕事をするにしても、まったくお金が掛からないということはないんですよね。飲食代や駐車場代を考えると、メリットがあまり感じられませんでした。
お金の問題だけではなく、私の性格的にもあまり合っていなかったようで、まわりの目が気になったり、音に集中できなくなったり。仕事自体の進み具合もよくなかったため、この方法は早々に取りやめることにしました。
とは言うものの、やはり家以外で過ごす時間をもつのは効果的なので、今でもたまに実家で部屋を借り、そこで原稿を書くこともあります。セコイ方法ですけどね。
電気の使い方を見直してみた
ある程度の効果が感じられたのは、できるだけ電気の使用量を減らすという方法。もともと日当たりのよいリビングのなかでも、特に明るい出窓にパソコンを設置し、日中はまったく照明要らずで過ごせるようにしました。
また、夏だったので、窓の外には大きな日よけを設置したり、省エネグッズを駆使したりと工夫。できるだけエアコンの設定温度を高めでキープできるようにも心掛けました。
さらに、パソコンから少し離れるときにはスリープ機能を使うなど、意識的に過ごしていたところ、電気代は1ヵ月目よりも2ヵ月目の方が少しダウン。結果が出たことに、ある程度の達成感を得ることはできました。
しかしその一方で、私は不安も感じていました。
寒さが極端に苦手な私。夏の間はいいけれど、冬場に暖房費を節約することができるのだろうか。あまりにも寒い部屋で手足が冷え切ったら、多分原稿なんて書けなくなるのでは…?
そう考えると、電気代節約を意識しながらも、別の方法も考えないといけないなと思ったのでした。
水の使い方を見直してみた
前述したのですが、私が暮らす地域は特に下水道費が高めに設定されています。そのため、水道代を圧縮するには、なるべく排水を少なくすることがポイントになります。
そこで私がまず取り組んだことは、トイレを使う回数を減らすこと。これまで何気なくトイレに行くこともあったけれど、それをやめて、明確にトイレに行きたいと思ったときにだけ使うようにしました。また、スーパーに買い物に行ったときについでに済ませてくることも。セコイですけどね(2回目)。
また、在宅ワーカーになって時間に余裕ができたため、洗濯を1日に2回ずつ回していたのですが、それも控えて1回に集約することに。
さらに、キッチンからの排水を減らす目的で、洗い物が出ないようにするために、私の昼食は前日の夕食の片付けの際にワンプレートにまとめておくようにもしました。
下水道費を抑えることを意識し、行動していった結果、水道代も電気代同様に少しですが下げることに成功。結果が出たことでもちろん満足は満足なんですが…。ちょっとしたモヤモヤを感じたのも事実でした。
結局のところ…
モヤモヤの正体というのは、電気代にしても水道代にしてもいえることですが、ここまで意識し、いろいろと準備して取り組んでも、この程度の成果なのかということ。
それよりもむしろ、「照明をつけなくても済むように夜は仕事をしない」とか、「トイレの回数を増やさない」と決めて自分を縛ることで、仕事へのモチベーションが削がれてしまうことの方が気になったのです。
もちろん、地球環境保護の観点からも、省エネや水資源の節約は誰もが当たり前に取り組むべきことではありますが、それにしても…という感じ。
そこで、そのモヤモヤについて夫と話し合った結果、節約とはまた違った方向にシフトすることになったのです。それは、水道光熱費のアップ分を上回るよう、しっかり稼ぐこと!それによって、これまではぼんやりとしか決めていなかった目標金額が、よりクリアなものになりました。つまり、収入として確保したい金額+水道光熱費のアップ分です。月によって収入に波があるので、1年間で見たときにトータルで達成していればよいことにしています。
あくまでも私の場合ですが、在宅ワークによって増えた水道光熱費への根本的な対策は、それを補うだけの収入をしっかり得ることだという結論に至りました。節約も意識しながら、今後も頑張っていこうと思います!