在宅ライター業のペースを落とさず役員仕事を効率よくこなすコツ
在宅ライター業のペースを落とさず役員仕事を効率よくこなすコツ
在宅歴3年で、ライターや編集をしているaiaiです。
PTAや子ども会、自治会で連続6年間、何らかの役員を引き受けています。
在宅ライター業のペースを落とさず、種々雑多な役員仕事をこなすための私なりのコツについてご紹介します。
「おうちでお仕事でしょ?」で、6年連続の役員任命
子どもが小学校低学年のある日、携帯に掛かってきた1本の電話。
「来年度のPTA本部役員、お願いできませんか?おうちでお仕事をされていると聞いたので…」
聞けば、もう何人にも当たっているけれど、仕事などの理由で、引き受け手がないとのこと。実際、小学校に入学以降、働き始めたお母さんがグンと増えたなぁという印象がありました。
当時、私は完全に在宅というわけではなく、外勤ベースで時々在宅というころ。それでも、フルタイムで外勤のお母さんに比べれば、比較的時間は自由になるし、そもそも世間一般で言われるほど、「役員をやりたくない」という感情もなかったので、引き受けることにしました。以来、6年間、毎年何らかの役員を務めています。
私が役員をするうえで心がけているのは、「スケジューリングを明確にすること」と、「役員の仕事と自分の本業をリンクできるようにすること」。前者は、役員と仕事を両立するうえでは必須ですが、後者はどちらも楽しんでこなすためのコツです。
役員をするなら「自分でスケジューリングできる役職に就く」
最近は、忙しい人が増えたためか、役員の仕事が効率化・簡略化されている組織が多いようですね。しかし、どうしても突発事項が起こったり「あら、これは何の会議かしら…?」と無駄を感じたりすることが出てくるもの。そんなふうに、先を見通せない状態だと、本業で急ぎの案件や、ちょっと手の掛かりそうなご依頼でお声掛けいただいても、引き受けて大丈夫かどうか躊躇してしまいます。
そこで私が実行しているのは、役員業においては、できるだけ自分でスケジューリングできる役職に就くことです。他者とのすり合わせが最小限で済む独立した役職が狙い目ですが、そういうものは往々にして競争率が高いもの。ならば他者との関わりが多くても、思い切って「長」の立場に就くようにしています。
「長」の立場だと、ほかのメンバーに積極的に情報共有することで、会議の回数を減らしたり、予めわかっていることはメンバーと一緒に前倒しで動いたり。自分でスケジューリングできます。また、外部の組織の方や業者さんと連携するときも、時間が自由になる在宅ワーカーならではの強みが生かせます。平日でも、連絡や打ち合わせができるので、物事をスムーズに動かすことができるのです。
私は、役員をするようになって3年目のとき、初めて「長」になりました。自分が主となってスケジューリングできる立場になると、先が見通せるので、本業をセーブする必要がなくなり、ストレスが減ったことをよく覚えています。
役員をするなら「本業を生かせる業務を担うと効率的」
どんな役員を務めるときでもそうですが、特にPTAの役員をするときに心がけているのは、ライター業の流れでできる業務を担当することです。
具体的にいうと、広報誌作成がメイン業務である広報委員が私の鉄板。学校行事などの取材に始まり、原稿作成、印刷会社とのやり取り、校正など、本業での経験を生かすことができるのでスムーズです。
また、運動会のときには、広報委員業務の一環として、屋上付近から運動場の子どもたちの撮影をするのですが、その際にはたとえば「青空にはためく万国旗」というようなイメージカットを撮ることも可能。本業において、原稿作成の際に画像も込みで依頼されることもあるので、このようなイメージカットを撮影できる機会は、大いに活用させてもらっています。
「本業を生かせる業務を狙う」ことについて、気をつけようと常々思っていることがひとつあります。それは独りよがりにならないこと。広報委員を例にとっていうと、メンバーのなかには、広報誌作成をするのが初めての人もいるし、初めての業務を楽しみにしている人もいます。
以前、経験したのですが、広報委員の2年目、最初の会合でのこと。広報誌作成の時間を短縮できるように、良かれと思ってあれこれ提案してみました。すると、ある方から言われたのです。「編集者とかライターとかやってみたかったから、効率的にというよりは作成の過程を楽しみたいです」と。その言葉に反省し、それからはどの役員をするときでも、独りよがりに突っ走らないように気をつけるようになりました。「効率的」と「切り捨てる」は違いますもんね。
役員仕事はライターとしてのネタの宝庫
私が役員仕事の利点と考えているのが、思わぬ情報をGETできること。自治会やPTAの役員をしていると、ご近所同士の激しいトラブルや、役員同士の不倫、ママ友間の確執など、普段の生活ではなかなか耳に入ってこない、濃い事件に遭遇することがあるのです。
在宅で仕事をしていると、外勤時代に比べて日々それほど刺激がありません。そのため、原稿を書く際のネタに困ることがあるのですが、役員仕事を通して知ったこれらの事件は、ネタとしてストックしておくことができ重宝しています。
つい先日も、子どもたちの公園の使い方をめぐって、公園の近所に住む高齢の方から熱いクレームが自治会に寄せられました。担当者として、その方のお話を聞きつつ、子どもたちの使い方には特に問題がない旨をお伝えしようと試みたのですが、まったく受け入れてもらえませんでした…。素の私ならここで、ガッツリへこんでしまうと思います。しかし、「ネタGET!」と喜ぶライターとしての私。実際、何かに激しく怒り、クレームをつけてくる人にインタビューできる機会なんてそうそうないですからね。「人はこのように怒りをぶつけるものなのか」と勉強になりました。
役員仕事、どうせやるなら前向きに♪
面倒でつい避けたくなる役員ですが、ライター業に関して言えば、思いがけず仕事に役立つことがあります。また、役員さんたちも、自治会やPTAなどを離れるとそれぞれ仕事をしている(していた)社会人の集まり。ここから思いがけない人脈につながることもあります。いずれ役員を引き受けなければならないのであれば、前向きに取り組んでみるのもおすすめです。